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受精できるのはただ一つの精子

※「数億の精子のうち100万分の1」からの続きです。

長い旅路を終え、ようやく卵子の待ち受ける卵管膨大部に到着した精子たち。

しかし競争はまだ終わらない。

受精に向けた、最後のサバイバルレースが始まる。

卵子は、多数の卵丘細胞の層に覆われている。

ここにたどり着いた精子は、頭部の「先体」という袋状の組織におさめられた酵素を放出する。

この細胞と細胞の間をつなぐ物質を壊し、精子が突き進むのを助けるのだ。

残念ながら、この過程で力尽きてしまう精子もいる。

力尽きた精子が途中まで壊してきた場所は、他の精子が引き継いで壊していく。

卵丘細胞の層の先には、さらに卵子を覆う「透明帯」とよばれる、糖タンパク質でできた層が待ち受けてる。

ここに到達した精子は別の酵素で、透明帯を突き破っていく。

精子が透明帯を突破すると、精子の細胞膜と卵子の細胞膜が融合し、精子の内部に放出される。

そして、この精子の核(雄性前核)が、卵子の核(雌性前核)と合体することで、受精が完了する。

受精が成功すると、他の精子は受精できない。

精子が透明帯を突破し、受精に成功すると、もう一つ重要な変化がおきる。

透明帯の性質が変わってしまい、他の精子を通さないようになってしまうのだ。

仮に二つ以上の精子が受精してしまうと、受精卵はその後、正常に成長できなくなってしまう。

透明帯のこのはたらきは、多数の精子と同時に受精することを防ぐしくみなのである。

 

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